VERGEがPornhubと提携!世界のアダルト業界を支配するMindGeekとは?

今回のVERGEの提携先はなんとPornhubでした!

個人的には半信半疑ながら噂されていたAdyenとかそこらへんの決済プロバイダ関連かなと期待していたので、Pornhubの提携ニュースはビビりました。

私もまさかPornhubとは思わず決済プロバイダや大型企業を思わせるような情報を発信していたので、少ないとは思いますがその情報で購入した人には申し訳ないです。

ただ、結果的には匿名通貨であるVERGEとアダルトサイトとの提携というのは、匿名という点を活かしたベストな提携であったと思います。

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VERGEとPornhub(MindGeek)との提携

アダルト提携ということでセクシーな画像を用意しました。目の保養にして下さい。

今回の提携は未だに決済手段としての仮想通貨利用が、

  • そもそも仮想通貨決済をする必要がほとんどない
  • 仮想通貨で決済することそれ自体が目的になってしまっている

といった理由で疑問視される中で、『やましい利用に履歴を残したくない』という『手段としての仮想通貨決済』に近づいた大きな一歩と言えるでしょう。

ライトコインの生みの親であるチャーリーでさえ、今回の提携には嫉妬とも思えるディスり発言をしています。

ざっくり訳すと、

VergeのスーパーパートナーシップはPornHubだったみたい。Pornhub副社長曰く「市場に浸透していく為の十分なパワーを得たと思う」だってさ。浸透(挿入)していくwww

※原文のPenetrateはスラングで挿入の意味。副社長の発言はポルノジョーク満載だった

Pornhubさん。Vergeなんぞとは前戯で十分でしょwww

BTC、LTC、XMRみたいな本物の暗号通貨を受け入れる時が来てますよ?

※基本的にビットコイナーの御歴々はBTC、LTC、XMR以外は認めない傾向にあります。(ETHとかは通貨ではないので別)

その後全世界のXVGホルダーにフクロにされ謝罪しています。チャーリーの事ですから当然何も思っていないでしょうけども。

アダルト業界の大物との提携がそれほどに注目される理由は、この業界(というよりエロそのもの)がテクノロジーの発展に大きく貢献してきたからに他なりません。

過去を例に挙げるなら、VHSやインターネットの普及、オンラインでのクレカ決済もポルノ産業が深く関わっていると言われています。

これからの分野を挙げるなら、VRでは既に市場を確立していますし、AIを搭載したセクサロイドなんてのも既にあるようです。

こちらがAI搭載のセックスロボット『サマンサ』です。(セクサロイドと呼ぶにはまだあまりにも未熟ですが…)

いやこれセクサロイドってかダッチワ(以下略

仮想通貨やブロックチェーンもアダルト業界によって大きく普及する可能性は少なくないわけです。

加えて今回のPornhubを始めとする、Brazzers, NutakuなどのMindGeek傘下との提携をきっかけにPornhubというサイト、そしてそれを運営するMindGeekという企業について調べた所、

ポルノ産業を支配しつつあるとんでもない大企業という事が分かりました。

しかし、中には、

「Pornhubみたいな著作権ガン無視の海賊版動画サイトと提携ってどうなの?」

「有料会員の支払いをVERGEで決済できるみたいだけど有料会員になんかならなくね?」

という疑念や批判の声も聞こえてきます。

今回はその点を踏まえてPornhub、MindGeekの今後について語ります。

 オンラインポルノ業界は変革期にある

私の見解では、Pornhubを始めとしたアダルト動画投稿サイト業界はYouTubeなどの一般動画投稿サイトに比べ、独自の進化を遂げざるを得ませんでした。

その大きな原因は著作権問題と広告収益依存です。

YouTubeを比較対象としてみましょう

YouTubeの変革

まず前提として、動画投稿サイトには著作権問題が付き纏います。YouTubeも昔は著作権侵害のアニメやら映画やらが今以上に溢れていました。

しかし2006年に将来性を買ったGoogleによって買収されてからは、著作権侵害動画に対する削除規制を現在に至るまで一層強化しています。

コレは何故かと言うと、広告収入が柱のYouTubeはユーザーと広告顧客を増やすためにも、クリーンなイメージを持つクリーンなサイトである必要があった為だと考えます。

GoogleはYouTubeが既存メディアに置き換わる未来を見据えていましたから、著作権問題への対応も厳格に行い、No.1動画投稿サイトとして不動の地位を確立しました。

著作権問題への厳格な対応が収益増加に繋がったんでしょう。

Pornhubの変革

対してPornhubですが、Pornhubはエロ動画サイト界の不動のNo.2です。(No.1はXVideos)

アダルト動画投稿サイトはクリーンなイメージを必要としませんし、高単価な違法広告やグレーゾーンな広告がメインの広告顧客です。

さらに、多くのアダルト動画投稿サイトは海賊版動画を消費して刹那的な広告収益を求めるものがほとんどでした。

倫理観など金にならない、そういう業界であったが故に著作権問題への対応と収益増加がマッチせず、著作権問題は後回しにされがちでした。

しかし少しづつ変化が起きていきます。

Pornhubを所有するMindGeek社(前身Marwin社)は多くの買収や合併を繰り返し、動画投稿サイトだけでなくポルノ製作メーカーまでをも買収していきました。

現在では世界上位のアダルト動画投稿サイト、ポルノ製作会社の多くがMindGeek傘下であり、オンラインポルノ業界を実質支配していると言っても過言ではありません。

単純な話、今ポルノ業界は海賊版動画サイトの収益から給料を貰っているという逆説的で一見矛盾した状況になっているのです。

しかしポルノの支配者、供給側の立場となったMindGeekは業界の存続のためにも、広告収益に依存しないマネタイズと業界イメージの健全化を目指しているように思います。

※マネタイズは有料会員の増加やライブチャット、物販などなど多岐にわたります。

危険な広告を排除し、違法動画の削除を強化して、Pornhubはまともで健全なアダルト動画投稿サイトになろうとしているのではないでしょうか?

海賊船の船長が何言ってんだって話でもあるんですけど。

海賊版動画サイトを擁護する気は全くありませんが、もし無法地帯のアダルト動画投稿サイト界隈で完璧な海賊版規制を真っ先にしていたとしたらPornhubは今頃生き残っていない気がします。

このようなアプローチでしか海賊版動画あふれるアダルト動画サイト業界は変えられなかったとさえ思えます。

それでも海賊版動画投稿サイトは増え続けます。イタチごっこです。

そしてMindGeekはイタチごっこを終わらせる為に次なる一手を打とうとしています…

その一手こそが『ポルノの番人』です。

英国の改正デジタル経済法とポルノの番人

2017年、英国では改正デジタル経済法が議決、裁可され、その規定の一環としてオンラインポルノの年齢制限が設けられました。

イギリスでオンラインポルノサイトにアクセスする場合は18歳以上であることをリアルに証明する必要があるわけです。

もちろん、「あなたは18歳以上ですか?Yes/No」というような形式上の年齢認証ではありません。ウェブ上でちゃんとした年齢認証を行います。

年齢認証を行う為のシステムは民間企業の開発に一任しているのですが、年齢認証に用いるシステムで現状最も優位にあるものが『AgeID』と呼ばれるシステムです。

システムの概要は以下のようになっています。

  • 対象のポルノサイト運営者はAgeIDをサイトに導入する
  • ユーザーはAgeIDに個人情報登録をする事で以降はメルアドとパスワードで年齢認証を行う。

AgeIDは既に登録が始まっており、2018年後半には法律が施行される予定との事。(反対の声もあるので更に先延ばしになる可能性はある)

お察しの方もいるかもしれませんが、AgeIDを開発した企業こそが何を隠そうMindGeekです。

※年齢認証システムの開発は民間に委ねられており、AgeID以外にも年齢認証ソフトは存在するらしいが、現状AgeIDが圧倒的優位にあるっぽい。他は見つけられなかった。

AgeIDを利用するサイト事業者はトラフィックに応じた固定料金をMindGeekに支払う必要があり、年齢認証の導入を怠った事業者には最悪法律違反として罰金が課せられます。

MindGeekはイギリスにおいて競合サイトからテナント料を取ることが出来る上に、テナント料を支払わないサイトを追放することが出来ます。ポルノの番人となったのです。

 

MindGeekの今後

今後こういった法律が各国に広がっていくどうかはまだ分かりません。

MindGeekが改正デジタル経済法の制定においてロビー活動のような事をしていたという事実関係までは見つけられませんでしたが、イギリス企業でもないMindGeekの年齢認証システムが採用されている現状を鑑みれば今回の件がロビー活動の賜であるということは想像に難くないですね。

このようにMindGeekは政治の世界にも喰い込んできています。当然ロビー活動をしているのはイギリスだけでは無いでしょう。

ただのアダルト動画投稿サイトからポルノ業界の支配者となり、ポルノの視聴規制を推進する構図は、秀吉の刀狩りに近いものがあります。

なんか陰謀論者みたいになってますが、MindGeekがインターネットの影の支配者達の1つであるのは明白で、今後その影響力が更に強まっていく可能性は高いです。

MindGeekのAgeIDに対しては批判の声も多く、個人情報の流出への懸念や業界の独占がさらに進む事に対する批判の声もあります。

個人情報の保護についてはMindGeekが最も注意を払っている事で、AgeIDは個人情報の検証、確認は第三者サービス機関でのみ行い、リダイレクトされる「18歳以上かどうか」という情報のみを処理するそうです。

MindGeekがイギリス国民の個人情報を収集しようとしているとかその手の話は根拠のないものだと考えて良いでしょう。

そもそも、MindGeekが描いている今後を考えれば信頼をすべて失うような事を今する必要がありません。仮にするとしてももっと先のはずです。(おい)

業界の独占については、私はどちらかと言えば好意的に考えています。

アダルト動画投稿サイトの大海賊版時代に終焉をもたらす一手の可能性がありますし、この業界はYoutubeのようなアプローチと違ってこのやり方でしか変われなかったようにも思います。

また、インターネットの普及により既存のビジネスが崩壊するのは全ての業界に言えることです。破壊と創造は表裏一体であるように、MindGeekがただの破壊者であると結論付けるのは早計だと思います。

それにオンラインポルノ独占に胡座をかけばMindGeekもいずれは衰退するでしょう。進化を続ける限りオンラインポルノ産業もMindGeekも未来は明るいはずです。

VERGEの提携の話というよりMindGeeKの全貌みたいな話になってますが、今回はこの辺にしときます。

まぁなんていうかVERGEホルダーだからMindGeek万歳!感は否めないんですがVERGEのパートナーの巨大さが伝われば幸いです。