【PIVX】DashとZcashのハイブリッド!?匿名仮想通貨PIVXについて調べてみた

2017年12月19日

どうも!前回のVERGEの記事が思いのほか好評だったようで多くの方に読んでもらえて嬉しい限りです。

今回は仮想通貨紹介第二弾ということで、またしても匿名仮想通貨であるPIVXを紹介していきたいと思います!

匿名仮想通貨の中ではVERGEと並んで知名度が低いですが(日本だけ?)、ゼロ知識証明ミキシングの機能を持つ匿名系通貨です。

VERGEを調べていた流れで見つけた通貨ですが、こちらも面白そうだったので紹介します。

 

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 PIVXの基本情報

PIVX(ピヴィクス)とは匿名系暗号通貨の1つです。

読み方はピヴエックスだとかピヴィックスだとか諸説ありますがYOUTUBEの公式チャンネルの発音を聞く限りはピヴィクスかな?と思います。

まずは基本情報です。

  • 通貨名:PIVX(ピヴィクス)
  • 単位:(PIVX)
  • 公開日:2016年2月
  • 総発行枚数:Powフェイズ:43,166,500枚、PoSフェイズ:無制限(毎年約260万枚増加)
  • 現在の流通数:5470万PIVX(執筆時点)
  • 時価総額:約180億円(執筆時点)
  • 公式HP(日本語対応):https://pivx.org/ja/home_ja/
  • アルゴリズム:Quark
  • ブロック生成間隔:60秒

Darknet→PIVXへ

PIVXはもともとDarknetという名前の仮想通貨でしたが2016年後半?にPIVXに名前を変更しました。

匿名系仮想通貨には名前の変更は定番ですが、Darknetはなかなかヤバそうな名前ですね!DashのDarkcoinと並ぶレベルのアングラ感です。

2017年の3月頃に暴騰して一時期は100倍にまで値上がりしました。夢がありますね!

しかしPIVXの時価総額は未だに180億程度ですから、今後十倍、数十倍になる可能性は十分にあると思います。

PoW→PoSへ

PIVXは匿名系仮想通貨の中では珍しいPoW(Proof of Work)からPoS(Proof of Stake)に変更した仮想通貨です。イーサリアムなどと同じですね。

当初からPoSに変更する予定だったのかは定かではないですが、PIVX開発陣はPoSの方がメリットが大きいと感じたようですね。

PoSはPoWの欠点(権力の集中化やエネルギー効率の悪さ)を改善するために生まれた方式ではあるものの、新たな欠点(貧富の拡大)も持っていますし、まだ完全な上位互換とは言えません。

PoW、PoSの詳細については、以下の記事を参考にするとよいかと思います。

また、PoSはその性質(持っているだけで通貨が増える)故に詐欺コインの温床となっている側面もあります。

オープンソースの非ICOである点や、ホワイトペーパーを読む限りでもPIVXが詐欺コインである可能性は無いと思うのですが、私自身仮想通貨歴が浅いところもあり、確証は持てません。

詐欺コインを見極めるポイントについては以下のサイトで解説されていますから、気になる方はどうぞ!

とはいえ、富の集約については、PoWについても指摘されていますし、法定通貨の実社会についても同じことが言えます。

PoSのシステムは今後もっと洗練されていくことによってPoWの上位互換となる日が来るかもしれません。

PIVXがPoSとしてどう成長していくのかに期待ですね。

 

PIVXの特徴

PIVXの大まかな特徴は以下になります。

  • ミキシングとゼロ知識証明の機能を持つ匿名系仮想通貨
  • 匿名仮想通貨の中では数少ないPoS(Proof of Stake)
  • マスターノードとシーソーリワードシステムの導入による、非中央集権化と公平性の実現

まずはPIVXがどういう技術で匿名性を実現しているのか、という点から説明していきましょう。

匿名性①ミキシング技術

PIVXは現在coinjoin(に様々な改良を加えたもの)によって匿名性を可能にしています。いわゆるミキシング技術です。

coinjoinは入出金先(誰が、誰に)の匿名化に有効です。取引をする際に一度「マスターノード」に取引情報が集約され、シャッフルして再分配します。

※マスターノードについては後述しますが、普通のノードより権力のあるノードだと考えて下さい。

送受信の総量は同じなので取引は正確に行われながら、誰のコインが誰に届いたかが分かりません。

匿名仮想通貨のDashもこのcoinjoinを独自に改良したミキシングを使っています。DashではDarksendと呼ばれています。

ミキシング技術は完璧な匿名性を持っているとは言えませんが、高いレベルの匿名性は持っていると考えて良いでしょう。PIVX公式もHPで以下のように述べています。

この技術は非公開性に追加の強化層を与え、完璧な匿名性を持っているとは言えませんが、標準ビットコイン決済よりは遥かに良いと言えます。もし仮に悪意ある何者かが50%のマスターノードを乗っ取ったとしましょう、その場合8回の難読化を経た個々の決済の匿名性を解除できる可能性はわずか0.5%となります。

ミキシング技術は匿名系仮想通貨の匿名機能の中ではそれほど高性能ではないようですね。(ビットコインに比べれば十分ですが)

しかしPIVXはミキシングに加えて後述のゼロ知識証明も備えています。

匿名性②ゼロコインプロトコル


https://pivx.org/what-is-pivx/roadmap/より引用

PIVXはミキシング技術に加えて、ゼロコインプロトコルも2017-10-16に実装しました。

ゼロコインプロトコルとは、いわゆるゼロ知識証明です。仮想通貨ではZcashの匿名技術として有名ですね。名前だけ聞いても全くイメージ出来ない&頭良さそうな技術として定評があります。

ゼロ知識証明

暗号学において、ある人が他の人に、自分の持っている(通常、数学的な)命題が真であることを伝えるのに、真であること以外の何の知識も伝えることなく証明できるようなやりとりの手法である。

出典:wikipedia

概要だけじゃ意味不明ですよね。以下の記事が非常にわかりやすいと思うので気になる方は読んでみましょう。ゼロ知識証明の例である、「洞窟の問題」をベースに解説しています。

簡単に説明すると、正しい回答者なら絶対正解できる2択問題を何十回〜何百回繰り返すことで偽の回答者が適当に答えて正解し続ける事は限りなく不可能になるよね!という技術です。

ゼロ知識証明を用いれば、ユーザーがコインを持っていること(=命題が真であること)を証明するのに、誰からいくら受け取ったか(=真であること以外の知識)を秘匿にしたまま証明できます。

これにより入出金先、入出金量(誰が、誰に、どれぐらい)の匿名化が可能です。

詳しい技術については公式のテクニカルペーパーがありますから、気になるならそちらに目を通して下さい。

PIVXがゼロコインプロトコルも実装したことにより、更に匿名性通貨としての信頼性が増したといえますね!

ブロック生成間隔60秒、SwiftTXによる高速取引

ブロック生成間隔は60秒、とDashの150秒より高速です。

さらにSwiftTXという技術により数秒での決済が可能となっています。(おそらくはSPVのようなものだと思います。)

SwiftTXとは、公式HPを見る限りマスターノードによる高速取引を意味しているものと思われます。

オープンソースの非中央集権コイン

PIVXはICOを行っていないオープンソースの仮想通貨です。

※ICOとは(Initial Coin Offering)の略。あるプロジェクトにおける資金調達の為に独自の仮想通貨を発行、販売して資金を調達する事。プレセール、トークンセールなどとも呼ばれる。株式でいうところのIPO(新規株式公開)と似たようなものだが、IPO以外の資金調達手段として注目されている。

PIVXの開発・運営はコミュニティによって行われており、誰でも開発チームに意見や提案をすることが可能です。

他の匿名系仮想通貨との違いは?

大きな違いとしては、やはりPoSであるという点が挙げられます。

今後仮想通貨の中でPoWよりもPoSの方が評価される可能性もありますから、そうなった場合PIVXは有名所の匿名仮想通貨(Dash , Monero ,  Zcash , VERGE , PIVX)の中では唯一のPoSとなります。

また、匿名性能に関してもミキシング+ゼロ知識証明を採用しているのでDashとZcashのハイブリッドとも言えます。

すくなくとも匿名系御三家のDash , Monero , Zcashに劣るものでは無いでしょう。VERGEとともに成長してくれるとうれしいですね!

また、PIVX公式のDashとの比較表もあります。

PIVXの作った表なので当然ですが、PIVX的にはDashの上位互換という感じでPRしています。

仮想通貨はその性能だけでなく実際に使用されるまでのマーケティングや政治力も重要なので、長い目で見守ってあげる必要がありますね。

 

ホワイトペーパー及びロードマップの内容

ホワイトペーパーとロードマップを翻訳して読んでみました。

Google翻訳を使えば意外と読めますから、皆さん気になる仮想通貨があれば読んでみるといいですよ!

ホワイトペーパーの内容の多くは、マスターノードとシーソーリワードシステムの技術的な内容になります。

また、ホワイトペーパー、ロードマップの両内容において、翻訳や解釈のミス、知識不足などによる点もあるかもしれません。間違っている点などありましたらご指摘下さい。

マスターノードとは?

マスターノードを説明する前に、まずはノードについてのおさらいです。

仮想通貨においてノードというのは、P2Pのブロックチェーンネットワークに接続しているコンピュータの事を指します。

ノードは通貨の取引において承認や監視を行っており、マイナーもノードの一種です。(ブロック生成を専門に行うノード=マイナー)

また、PoSにおいてはマイニングは存在せず、ブロック生成者はノードの中からランダムで選ばれるため、選ばれる機会はその富(Stake=出資金)に依存します。(PoSでのブロック生成はforging , stakingなどと呼ばれる)

ビットコインでは全ノードが平等で、フラットなネットワークになっていますが、PIVXやDashなどのマスターノードを導入している通貨の場合、ネットワークが一般ノード層とマスターノード層の2層になっているようです。

ホワイトペーパーのマスターノードの説明です。Google翻訳なので違和感はご愛嬌です。

Masternodesは、同じブロックチェーン上で同じウォレットソフトウェアを実行しているネットワーク上の別のサービスを提供するノードです。これらのサービスには、トランザクションのプライバシーを高めるためのコインミキシング、インスタントトランザクション、および不変の提案および投票システムを備えた分散型予算システムを提供する分散型ガバナンスが含まれます。
このようなサービスを提供するために、マスター・ノードには、ブロックごとに報酬の一部が支払われます。これは、masternodeの所有者の受動的な収入からランニングコストを差し引いたものになります。

噛み砕くと、PIVXではこのマスターノードの存在によってミキシング技術やSwiftTX(インスタントトランザクション)が行われているため、マスターノードはPIVXにおいて非常に重要な役割を果たしています。

また、マスターノードになるためには、10000PIVXを担保として支払う必要がありますが、その代わり一般ノードより多い報酬、そして予算と開発提案に対する投票権を持ちます。

簡単に考えるならば、ノードの中でも大きい力と権力をもつ存在がマスターノードですね。政治家みたいなもんです。

ただし、マスターノードの存在はメリットも大きいですが、マスターノードの巨大化による権力の集中化や、一般ノードによるstakingの減少によるセキュリティの低下の危険性があります。

ホワイトペーパーでも以下のように述べられています。

masternodeを使用する大部分の暗号化通貨は、ブロックごとのブロック報酬をマイニングとmasternodeの分配メカニズムの間で均等に分割します。この報酬分配の意図された公平性は、大きな投資家によって保有されているマスターネットの成長によって制限されることなく、会社の大多数の株主を持つような、予算編成システムの潜在的な集中化につながる可能性がある。マスターノードの追加の利点は、ステーク(Proof of Stake)鉱業活動を行うユーザーの数が少なくなり、PoSネットワークのセキュリティが低下する可能性があります。

そこで考案されたのが、後述するシーソーリワードシステムです。

シーソーリワードシステム

シーソーリワードシステムとは、マスターノードへの権力集中を克服するためのブロック報酬変動アルゴリズムです。

まずはホワイトペーパーです。

Masternodesは貴重なサービスを提供しており、そのサービスに報いるべきですが、私たちの目標は、彼らが提供する余分な価値を超えて報いることではありません。
 そのようにすることは、システムの他のユーザーを超えて、マスターノードの所有者に不都合な利益をもたらし、最終的にはより高度な集中化をもたらすと考えているからです。

マスターノードの問題点を解決しようとしているわけですね!

シーソーリワードシステムは、簡単に説明すると、マスターノードの割合が増えるほど、マスターノードのブロック生成報酬が減少、一般ノードの報酬が増加し、逆にマスターノードの割合が減ると、マスターノードの報酬は増加、一般ノードの報酬は減少する。

といったシステムです。報酬がノードの割合によってシーソーのように変化することから名づけられたわけですね。

かなり単純なシステムだな、と思ってしまいますが、実際にはかなり複雑な数式で増加率や平衡閾値などが決められており、微調整を行いながらも効果的に運用されているようです。

シーソーリワードの詳細についてはホワイトペーパーを熟読して下さい。

U2F


https://pivx.org/what-is-pivx/roadmap/より引用

U2FとはUniversal 2 Factorの略で、二段階認証の事になります。

PIVXはコアウォレット内に2段階認証の機能を追加する予定です。

二段階認証については取引所などでも使用しているので説明不要だと思いますが、基本的には従来のパスワードの記憶認証に加えて、U2Fの所持認証をプラスするものです。

PIVXのコアウォレットにおける2段階認証では、USBを使用するタイプ(USB自体が2段階認証の鍵の役割)を用いるようです。

マルチシグエスクローシステム(予定)


https://pivx.org/what-is-pivx/roadmap/より引用

マルチシグとは、マルチシグネチャの略で、『複数の管理者(秘密鍵)のうち一定の承認を得られなければ通貨の移動が出来ない』という仕組みです。

BIP11(ビットコインの規定・提案書)で公開されているためBIP11≒マルチシグの認識でOKです。

BIP11では、N人のうちM人が電子署名を行うことで、連合で管理されたウォレットの残高を移動させることのできるプロトコル「M of N Standard Transaction」が定義されています。日常的な利用なら、通常のウォレットでも十分ですが、これだけでは機能不足の場合もあります。例えば組織でひとつのウォレットを管理したい場合や、将来の約束に応じて仮想通貨を移動させたい場合、あるいは、ひとつ盗まれたり無くしてもいいように分散して管理したい場合など。このようなケースにおいては、複数の秘密鍵で合意できるマルチシグネチャウォレットを利用したいところです。

https://bitbank.cc/より引用

エスクローとは第三者預託のことで、取引の安全性・信頼性を保証するための仲介者の事です。身近な例を挙げるならメルカリがわかりやすいですね。売り手と買い手の取引をメルカリが仲介して保証しています。

マルチシグエスクローシステムにおいては、将来的(現在もあるかもしれないが)にPIVXでサービスや商品の売買が行われる場合に、エスクローの役割をマスターノードに託す、つまり売り手と買い手、マスターノードの3者でのマルチシグによって取引の信用を担保するようです。

マルチシグを用いたエスクローの詳細は、以下のサイトがわかりやすいと思います。

暗号化チャット(予定)


https://pivx.org/what-is-pivx/roadmap/より引用

ロードマップによれば、暗号化チャット機能も追加される予定です。(時期不明)

コアウォレット内にチャット機能を搭載し、公開グループチャット及びプライベートグループチャット、プライベートメッセージが使えるようにする予定です。

チャット機能は、マルチシグエスクロー取引などにおいて売買交渉に役立つと考えられます。

 

PIVXの魅力は伝わった?

PIVXは日本ではVERGEよりも知名度が低いようで、あまり記事も見かけないのでこの記事が認知のきっかけになればと思います。

時価総額はVERGEより少し多い180億円程度ですから、まだまだ成長性は期待できます。

VERGEと一緒にいくつか買っておいてはいかがですか?

どこで買えるんです!?

PIVXは日本の取引所では取扱がないので、海外取引所で購入します。(取引所一覧は公式HP)

海外の取引所は円での購入は出来ないので、ビットコイン(もしくはイーサリアム)でPIVXを購入するような形が一般的です。

手順としては、以下のようになります。

  1. 日本の取引所を開設、入金してビットコイン、イーサリアムなどを購入
  2. 海外の取引所を開設、日本から海外の取引所にビットコイン等を送金
  3. 海外の取引所のビットコインでPIVXを購入する

まずは日本の取引所、コインチェックやビットフライヤーに登録しましょう!

コインチェック coincheck

ビットフライヤー bitFlyer

まぁ、検索をかけてこのサイトにたどり着くような方は、既に国内取引所は開設済みだと思います。

PIVXを購入するなら海外取引所のBINANCEがおすすめです。

VERGEも気になるなら読んでね!